そして世界は踊る2

日々の呟きやらなにやら。

世界と私の境界はいつでも曖昧だった

今日は桜撮りに花見もしたのですが、

押井版攻殻(ゴースト〜とイノセンス)見たので、

そっちの件をちょっと。

 

や、このコロナ禍で会議も授業もネットで、

みたいな話が出て来た時に、

森博嗣真賀田四季が言ってた世界がこれだ」

ってツイート見て、そうだった!と思って。

この先、人との関わりはバーチャルが基本になり、

物理的・リアルで「接触する」ということを、

特別な理由がなければやらなくなる時代が来る、

みたいな台詞を四季博士が言ってた、はず。

そうなると、

 

そのひとに触れたい、という理由がなければ

 

みたいなかなりロマンチな話、だったはず…

で、既にそんな世界が来たのが攻殻機動隊

主人公の草薙素子はもう生身ではなく、

自分と世界の境界の曖昧さと、

その限界に悩んでいる…という物語で。

 

ゴースト〜はジャパニメーションの金字塔、

どころか近未来SFの大傑作ですが、

公開当時はさすがに子どもだったのと、

ヲタだけど活字中心だったので見てなくて。

てか、当時は田舎にシネコンとかなかったからね!

 

受験終わったら見よう〜とのびのびになってて、

大学か院か、実家でCS導入してチャンネル増えて、

帰省してたとき、ド深夜にやってたんですよ。

あ、これってあのアレ…と思って見てたら、

もう全然ついて行けないの、あのメタな感じに(笑)

でもすっっっっっごく面白くて、

札幌戻ったら友だちにTSUTAYAのカード借りて

レンタルして何度も見てやっと摑んだ記憶が。

当時はネット配信なんてあんまなかったの!(二度目)

 

やあ、いま観ると勿論、技術的には25年前だけど、

テーマとしてはまったく古びてなくてすごい。

イノセンスは技術的にもまだ頂点な感じがする。

テーマが普遍的ッてのはあるよね、

私は何者なのか、だもんなあ…

 

あ、これ、私が京極ミステリに出会ったときも

ほとんど同じ感覚があって、姑獲鳥って

自分が見ている世界は自分だけのもので、

他者とは本質的に共有できない。

世界と私は曖昧だ、って物語だと思ってて、

なんか、すごく「これだーー!!」と思ったというか、

自分が書きたい世界がここにある、と思ったなと。

哲学書とか論文とかではなくて、

完全なエンタメとして物語を語っている、

っていうのが新鮮だった、ンだと思う…)

 

おかげで一時、満足しちゃって書くの止めてましたが、

やっぱり書きたいと思ったのも

京極先生の伊右衛門を読んでなので、無問題です(笑)

 

桜のギャラリはそのうち、そのうち。