そして世界は踊る2

日々の呟きやらなにやら。

とりあえずモノノ怪・唐傘のはなし

また積み残しが増えていくのもアレなんですが、

いま書かないと忘れるやつー!

なので、モノノ怪唐傘話をね!!

そろそろ終映というので二回目行ってきました。

 

アニメシリーズは本当に大好きでですね…!

最初、『怪』で発表されたときは

確かノーマークで、後になって知った気がする…

再放送で見たんだったかなー。

それから連続アニメになって、キタコレ…!!

と思いましたよ、だって余りに斬新だった。

 

なんというか、

音と匂いと時間まで絵で表現するというか、

圧倒的に豊かな「画」で物語るというか。

あえてのモノクロ回もあったりするし。

江戸に似てるけどもっと異空間だし、

でも日本昔話の怪談なんですよね。

最初の『化け猫』を最後に大正時代で反転させたり、

とにかく実験的でもありました。すごい。

 

続編撮ってくれまいか…!と思って15年…

え、ほんとに!? 15年っていった??

なんか衝撃的だな…でもそうなんか…

ようやくの続編ですよう…

まあ、発表から色々あって…いろいろあって…

本当に色々あったけど、やってくれて良かった…

待っただけの甲斐はありましたよ!!😭

 

やあ、初回は本当にこれでもか!!!と

洪水のように押し寄せる画の圧力というか、

音、匂い、距離、時間を表す動く背景と

豪華絢爛で情報量過多な「画」に圧倒され、

初回は物語を追わなきゃいけないしで、

「なんか…すごかった…」みたいになってた。

 

今回は物語は知ってるので、

もうちょい落ち着いて…のはずが、

やっぱり余りの情報量に、気が付くと

「すごーい」しか出ない感想。おいこら。

や、でもこれ、今年上映のせいもあってか、

やっぱりフェミニズムと搦めて気付くことが。

 

今回の主人公アサは大奥に上がったけど、

目的は奥勤めのうちでも「右筆」

いわゆる事務方のトップに近いところですね。

彼女は天子様(ここでは将軍ではない)の

お手つき→お部屋様(側室)になるつもりはない。

一方、彼女と同日に大奥にやってきたカメは、

逆に玉の輿的に側室になる野望がある。

(と云うにはあまりに幼い感じだけど…)

 

2人にとって、大奥は「職場」であり

立身出世の手段なんだけど、使い方がまるで違う。

もちろん、為政者の子を成す場として存在し、

その為だけに磨かれた場所なんだけど、

そこでの「成り上がり方」が違ってくる。

大奥という存在に「天子」は必須だけど、

アサの人生にはぜんぜん要らないし、

逆にカメにとっては彼が唯一無二になるという。

 

でも、立身出世だけを目指してしまうと

心が渇いてたちゆかなくなる。

大奥に来た女達は、各々の目的のために

大事な者を井戸に捨てて生きていくけど、

喪っては生きていけないものがあるんだ、

というのが第一幕の『唐傘』だった、のかなと。

まあひと言でいえばアサのカメへの愛の物語だけども。

(台無し感)(でも合ってるとは思う)

 

とはいえ、相変わらず隠されてる物語が膨大すぎて、

まずは全部見てからかなーとは思うんですが。

少なくとも、大奥となれば女でも頂点が取れる、

その頂点はふたつある、ってことだなーって。

 

あと初回でも思ったンだけどエンドロール、

三柱だしあの絵だし三部作だし、

天照、月読、須佐男ですよねえ、たぶん。

それぞれ三柱と中央の灯籠が綱で結ばれてて、

今回、月読との綱が切れた。

そして、次が火鼠ってことは須佐男…?

うーん、ってことは「天子」サイドの話なのか。

どうななろうなあ、とそわそわします。

え、いつだっけ?!年明け??