そして世界は踊る2

日々の呟きやらなにやら。

飛べない鳥は、愉しい鳥だ。

またコタツでぐっすりでしたが、

クリスマスイブだからしょうがないよね!!

(そうでもない)(単に出社疲れ)

 

でもちゃんと?鳥展の続きをね。

今回の鳥展はゲノム解析による研究の紹介で、

つまり爬虫類からの進化の紹介メインです。

(たぶんね!私が楽しかっただけだけど!)

や、展示の合間にある動画で、

権威の先生たちがそういう解説してたよ…!

哺乳類展でもですが、今どきの分類学はそうだよね。

 

そういえば山科鳥類学研究所というのがあって、

国立機関だったよな…?国内外の標本を収集、

保管、研究してるんですよね。

(わりとやんごとなき筋の方も就職してる)

大学時代の恩師がそこと繋がりがあって、

サンプルのDNA配列読むバイトがありました。

就職氷河期末期だったので、

そういうバイトで糊口を凌いでいたポスドク

先輩達もいたんです…😭

そりゃ日本の研究開発、衰退するよなあ。

いやいや。

 

爬虫類から鳥類・哺乳類が分かれた、

というのはたぶん学校で習った、はず。

もちろん、最近の研究ではもうちょい進んで、

いわゆる「恐竜」は爬虫類というより

更に進化した存在では、と云われてますが、

それはまたそのうち。(いつだよ)

 

で、そんな時代、鳥類の元祖の骨格標本想像図

まだ爬虫類な感じしするよね…?

いま残っている化石や資料からの再現、ですが、

ジュラシックワールドシリーズなかんじ(適当)

翼竜の化石と並べると分かりやすいのかも。

 

なお始祖鳥の例の化石レプリカありました!

大英博物館展で本物見て&撮ったよな、

なんですが、「これこれ」という感があります。

 

なお、この頃の鳥は歯があります!

クリックして拡大推奨

ま、歯と云っても噛み砕く用ではなくて、

(そこまでの強度と密度はない)

すりこぎというか洗濯ばさみ的というか、

咥えた物を落ちにくくするためだそうです。

たぶん生え方も違うんだろうな…

 

あとこちら、この展覧会のために再現した、

当時、地上に存在した最大の鳥類(の元祖)

コントロールとしてホモサピも写せば良かった。

でも画角に入らなかったなwww

ま、これくらいになると「飛んでた」と思える。

 

それから所謂、原始的な鳥類から紹介されます。

(進化学の用語での「原始的」、注意)

となると、代表的なのはダチョウ

卵が大きいのは有名だと思いますが、

つまり大きく産むタイプなんだですよね。

 

こちらも骨格標本が見事でした!(定期)

哺乳類と違うなあ、と思うのは首なんだな…

骨多いもんね。

 

あとこちら、オーストラリアの国鳥キウイ

ユーモラスな形態で有名ですが、

ダチョウと近縁ということは…ということで、

産む卵のサイズが紹介されてて、

なんと身体の20%サイズだったかな?だそうです。

すごい割合よ? ホモサピの胎児よりでかいな?

レントゲン写真も展示されてましたが、

二割どころか、内臓ほぼ卵になってました。

卵詰まりで死んじゃう文鳥とか居るけど、

キウイもあるんじゃないだろうか…(いるたぶん)

 

続いてこちら、

ダーウィン種の起源にも出て来たヒクイドリ

(あれ、私、ダーウィンのコレクション、

どの展示で見たんだったっけ? 大英か?)

この子はトサカ部分が骨で残るのか!と思ったり、

羽の骨が小さくて、飛ばないからねー、と思ったり。

 

あ、つまりね、これは飛べない鳥クラスタです。

ダチョウの隣りにはレア、ヒクイドリの隣りはエミューで、

その次にちょっとだけ飛べる小柄な子がいましたが、

このへんの砂漠あたりに分布してる子はそう。

飛ぶ必要があまりない(木が少ないから?)

ってことなんだろうか。

あとペンギン等の海に潜る子達も飛ばないけど、

骨格が全然違うんで面白いですね。

 

なおペンギンの骨格標本

翼の骨が貧弱で、そうだろうなあと思うのと、

ダチョウたちと似ているということと。

猛禽類とかツルの骨格との差にびっくりする。

 

まあ、DNA配列の差異や系統樹からの推定より

形態的に離れてしまうのはよくあるし、

収斂進化もあって難しいんですが、

いずれにせよ、このバリエーションが生物で、

これぞ、という感じだとしみじみと思ってますw