そして世界は踊る2

日々の呟きやらなにやら。

『国宝』見ました。

見ましたよ、映画『国宝』!

すごい前評判が高評価だったので、

おそるおそる…だったんですが大丈夫、

確かにこれは素晴らしいです…!!

 

原作から特に「芸」への執着を取り出して

純化した感じの映画でした。

そういえば原作小説、朝刊連載だったんですよ。

朝からあのクソ重たい物語を読むのは

さすがにあれで、夜読んでた気がします。

 

ネットだと覇王別姫と比較されてましたが、

(古典芸能に囚われた幼馴染み二人)

覇王別姫は『愛』の話だったけど、

原作読む限り国宝は『芸』の話だったなあと。

芸のために愛を捨てて、心と身を削り、

魂を売り渡してしまう二人の男の話だった。

 

それにしても映画の評判が良いので、

あれどうやってカタルシスのある映画に…?

と思っていた、というか疑ってた。

(小説は多少後味悪くてもいい派だけど、

さすがに映画にするにはね?と思ってたので)

そしたら合ってた! 当に↑な感じだった!

さらに純に、満場の舞台の万雷の拍手の為に、

心も体も魂まで質草にして、悪魔と取引した、

哀しくて憐れで美しい男たちの物語。

ヒリヒリする痛みがね…!!

 

しかし国宝原作、よく朝刊連載だったなというか、

吉田作品だから推して知るべしじゃん。

悪人とか、宮部さんの理由もそうだけど…

(わりと朝日の文芸部はチャレンジャーと思う)

当に糾える縄のごとしで不幸になっていく主人公が。

映画では省略されてましたが、

喜久夫もわりとダメな男なんだけど、

そこは出自(血)かとか云われてたりね。

 

でも、それを差し引いても余りある不幸ぶりがさ…

映画はソフトになってたけど性暴力があったり、

万菊さんの最後についてもふんわりだったけど、

けっこうな際どさだったので、朝から(以下略)

あれ、他の読者の皆さん大丈夫でした…?

 

なお、映画では特にキクちゃんが気の毒だし、

でも、しゅんぼんも悪い子じゃないし、

あまりに救いがなくて痛々しい。

や、救われてはいるんだ、ミューズに愛される感じで。

 

そういえば、鴈治郎さんの他にも、

本職の方がちらちら映ってましたかね、

そらそうか。

まあそれにしても舞台シーンは圧巻!

ほんと吉沢君と流星君頑張ったなあ…

本当に素晴らしかった。

あとしのぶちゃんが本職っぽくて好き(笑)

 

それにしても田中さんの身体の雄弁なこと…!

招く手だけであれが表現できるってすごい。

さすがのひと言でした。

 

うーん、絶対すっきりはしないんだけど、

原作読み直そうかなあ…(予防線)

あ、ラストシーンがね、すごく好きだったんです。

あれまんま、歌舞伎座ロケでやってくれるのかな、

と思ってただけに、そこだけが残念?

これは原作ファンのワガママですが。

ラストシーン、原作まんまやろうとすると、

歌舞伎座借りただけじゃだめか…

銀座の交差点通行止めだもんな。無理か。