ちゃんと(?)ヴァチカンの幽霊話を書こう、
と机に座ったんですが、その前に、
昼間見かけて気になった話題について、
連投ツイしたけど、ちゃんとまとめようと思って。
流れちゃうからさ…と、細かいところ補足しつつ。
元はといえば、このツイを見かけての話であり、
同性同士というだけで「なぜ結婚が必要なの?」と言われ、当事者は常に「多数派にとってのメリット」の説明を求められる。一方で、男女の交際0日婚や友情結婚は社会から祝福される。その無条件の祝福こそ、本来は全ての人に与えられるべきである。誰かだけが理由を問われる社会はすでに平等ではない。
— むらた🏳️🌈🏳️⚧️行政書士 (@Emuoffice_) 2025年9月22日
最近、ジャンルに悩んでというか気になって、
ちょっと考えてたことがあったのでね。
↑のツイについては、本当にまったくその通りで、
ヘテロ以外のあり方が正統と認知された今では、
当事者たちにだけ理由を問うのはナンセンスだし、
マイノリティがマイノリティであるだけで
不利益を被ることはあってはならない。
なのに、それを理解しようとしないというか、
無視するのはマジョリティの傲慢なところだよね。
で、その無理解の延長線上の話で、
ヘテロ以外のあり方をテーマにした作品の宣伝で、
「禁断」とか使っちゃうのは頭空っぽというか、
(最近もビアンの映画でありましたかね)
それもまたマジョリティの加害だと思うよ。
いいかげん、そこはアップデートしたほうがいい。
多分反射でやっちゃってるんだろうと思うけど。
ということは、実社会では無論そうなんだけど、
(これは当たり前に認められるべき話で)
一方、ヘテロ以外の在り方について、
これまでは「非定型」であることを「障害」として
描写される作品が多かったのは確か。
確か少し前にも話題にしたことがあるけど…
一次、二次に関わらず、BLというラベルがなく、
少女漫画の一部やJUNEとか呼ばれてた頃には、
非定型の組合せを描くとき、登場人物たちが、
そもそも恋とは何なのか、愛とは何か、
人が人を思うとはどういうことか、
人間関係の本質は、みたいなことを思い悩んで、
そこが物語として非常に重要だったなとは思う。
ということは、そもそもそういうことは、
定型の関係でも当然問われるべきなんだよね。
古典でいえば美女と野獣って雛形ではないかな。
女だから男に恋をする、のではなく、
「何故あなたでなくてはならないのか」を語るもの。
つまり創作で人とひとの関係を描くなら、
立ち位置とか属性とか設定に依存しないで、
「その人たちでなければならない何か」がないと
説得力がない、というか、面白くないよね。
でも物を語る上で、そこを「運命」で片付けて
端折った方が楽なんだろうなー、とは思う。
転生ものとかオメガバ、あと婚約破棄ものが
流行るのはそのせいではないかと思うくらい。
「この人だ」と思い定める手続きが要らないので。
たとえば、幼馴染みカップルなら、
付き合いが長い分、
「この人だ」になる契機が劇的なはず、物語として。
もしくは、日常での細かいふれ合いが元で、
そこを丁寧に描写するならワカル、好みじゃないけど。
でも、そこを「幼馴染みだから」にしちゃうと
私は「は???????」になるという話でした。
伝わるだろうか…
えーと、要するに私が書きたいのは
「あなたでなければならなかった」話なんだな、
ということでした。はい、だから書かないと。