またうっかり床で寝たけど、
今のうちに書いておかなければの方を…!
いちおう創作者なんでね!
一昨日あたりから見かけるこの話題、
元はBLドラマの宣伝かなんかなのかな。
商業BLの中で長年お決まりだったが近年は淘汰されてきた「俺は男が好きなんじゃなくてお前が好き」という、同性愛を関係成立条件から消すことでマジョリティに受け入れやすくするレトリックを、令和でドラマにする際になぜ復活(例:男性同士ではあるが人間ドラマ)させるんや…という思いは常にある
— さぼん (@sabon_b_l) 2026年5月25日
これを見て、ん?ちょっとこう、
云わんとすることは分かるけど何か違う、というのを、
言語化上手の民が上手いことしてくれまして。
"女性"向けの"ラブロマンス"というジャンル自体が「女(女体)だから好きなんじゃなくてお前(人格)が好き」という「夢」を需要にしている部分もあるのでは?
— ワク(SQ読み次第ネタバレ) (@koikuchin) 2026年5月26日
異性カップルでも「(性別やその他の"括り")ではなく"あなたが"好き」の話をしていないか?
美女と野獣というか…メサイアコンプレックスというか https://t.co/hwyiTnSVBt
そうそう、元々は美女と野獣なんだよ、構造は。
「器ではなく中身が好き」という話で、
元々「女性向け」の恋愛ものの王道だった。
それをわざわざ「同性愛ではなく人間ドラマ」と
宣伝してしまうところに引っかかる人が出るのは、
BLが同性愛を含む現代ならではじゃないかなというか。
意訳すると、「俺は男じゃなく〜」の部分は、
「ゲイじゃないのに男を好きになった」ではなくて、
「これは性欲ではなく純愛です」なんだよね。
そもそも『BL』って今じゃ一大ジャンルだけど、
私がこの道を知った頃は、まだ『JUNE』として
認知されていたジャンルから生まれた新しいモノ、
だった気がする…四半世紀以上前だからちょっと不安…
(古くは「やおい」と言われていたはず)
(きっとそういう論文書いてる方いそうw)
本来、同性愛とは別物なんだよね、JUNEもBLも。
もちろん、作品中に同性愛者が登場していたり、
主軸に据えている作品もあっただろうけど、
そもそもJUNE/BLが、
恋愛に『性』を持ち込みたくないから発生したモノ
だからさ、性的嗜好本来関係ない、大雑把に言えば。
んで、例の台詞の発祥としてはこれだと思うんだ。
これBLだからじゃなくて、読者が女性だから出てくる表現なんだと思う
— 発達に振り回される社不ちゃん (@adhd_sf) 2026年5月26日
女は“手近な獲得可能そうな女である”というだけで言い寄られた経験がある人が多いため、“女or男だからではなく貴方だから好きである”“誰でもじゃなく貴方がいい”という言葉にロマンスを感じているのではないの https://t.co/s14xUUfkY8
で、おそらくここに行き着く。
つまり「貴方であれば性別は関係ない」は女性視点で見れば「性別が女なら誰でもいい(女をあてがえ)」という女性差別へのカウンターなんだよね。同性愛者を巻き込まないで異性愛で描けばいい、と思う人もいるだろうけどヒロインが女性である限り性別要素が消せないのは確かでさ…。 https://t.co/MxxLbRn1Wc
— その (@sono_nemu) 2026年5月28日
そして、性を漂白したくて始まった世界と思うと、
性描写がそもそもファンタジーにもなるし、
逆にそこに需要が出るのもファンタジーなればこそ。
(有り体に云えば妊娠しないからねー)
え、BLってR18デフォなエロ全盛の世界では?
というのは平成中期以降だと思います。
(なお、そこを別方向に「性」を肯定的に扱うために
クリアしちゃうのがオメガバ、という理解、ちょい雑)
ただもう時代は令和、建前だったとしても
「クィアが特殊な存在ではなくなった」
現在では、「男(女)だからじゃなく」の部分は
あまりに無神経になった。それはそう。
BLは、実在するクィアを無視して消費している、
と言われてしまうのも仕方がなくなってしまった。
(ここで、男性向けの百合はどうなんだ、
というのは全然守備範囲外だからわからんのですが…
あれは「性」を漂白した世界が発端なんだろうか?)
JUNE/BLの来歴を知る人も少なくなって、
「BLは同性愛とはまったくの別物なので
混同しないでください」という主張は
最近じゃ通らないんだろうなーという感想でした。