やっと『映像研○は手を出すな!』
原作漫画に着手したんですが、これすごいな!
いわゆるヲタク女子(=記号としてのラベル)
を主人公とした作品としては
今までに泣いてイストだし、なにより面白い。
それでアニメがね!
…というか、アニメから入ったんだけど、
すごく面白いな~、と思ったら、
漫画まんまだったというか、セリフも、
なんならコマ割りも原作に忠実なのに、
動きと色と音がついたらそれこそ、
『最強の世界』が目の前に現れたよ…!!
もちろん、原作中のアニメの映像が
アニメとして補完されるので、
圧倒的な説得力が出るのはそうなんだけど。
足された部分さえ作品世界そのもの。
さすが湯浅監督というか、ハズレなし、
アニメ独自の部分も味だよな。
(ピンポンでもチャイナの歌とか、
赤いスーパーカーの彼女とか楽しかった。笑)
この衝撃は『蟲師』以来かも知れない…
あれも原作がもちろん傑作なんだけど、
音と色と動きがついて補完されたら、
もう完璧な世界になったというヤツでした…
蟲の色と動き、世界観そのままの音響、
圧倒的だったなあって。やあやあ。
しかしアニメがあまりに面白くて気に入ったので、
原作買おうかな~と密林のぞいたとき
「キャラが女子である必要がない」
「男子のほうが無理がない」
というレビューを見てしまい、
素で「クソが!」「バカが!!」(by中堂先生)
と思いましたよ、正直。
だってねえ!!
創作への情熱と執念に女子も男子もあるか!
まあ実際、某長寿アニメシリーズだと
女性はキャラファン、男性はメカ萌が多い、
みたいな説があるくらいなので、
確かに映像研は逆説的なんだけどさ。
現に浅草氏のような設定命の
「世界」を描きたい女子は珍しいから
ヲタクの中でもちょいと浮くだろうし、
水崎氏も、本人はモデルやってるけど、
自分の手で演技や動きを生み出したい人で、
そのジレンマもたぶん女子では新しい。
一方、金森氏みたいなマネジメント能力、
というより策士な、技術者を引き回す
「女子」であることはそれだけで新しい。
それが『新しい』ってことが既に
ジェンダーバイアスなんだろうなとは思いつつ。
いずれにせよ、まあ向かなかった方は残念。
私は大好きだ、映像研!!