そして世界は踊る2

日々の呟きやらなにやら。

海岸に置き去りにされたピアノが紡ぐ物語は

日比谷、白いドレスやスーツのお嬢さんお姉さんが

わらわら居た、というか闊歩してたけど、

なんか…イベントでした…? びっくり。

真っ白い衣装って、花嫁衣装くらいしか見ないんで

ちょっと壮観でしたね。かっけえ。

 

えーと、今日は原稿もあったんですが、

ピアノ・レッスンを20年ぶりくらいに見に。

札幌で見た記憶があるので名画座かなあ…?

あのテーマ曲はご存じの方も多いのでは。

フィギュアスケートとかでも使ってる方いるし、

それで音楽好きな友人が好きだというので見た…

 

はずなんだけど、ほとんどうろ覚えだったね!

海岸に放置されたピアノのもの悲しさは覚えてて、

美しい画だったことと、とにかく痛そうな印象だった。

たぶん、娘さんに感情移入してたw 若かったね!

 

ので、悲しい印象があったんだけど、

今回は4Kリマスタ版でしたが、やあ、やっぱ美しい。

でも記憶よりずっとハピエンだった!!よかった!

あれはさ、不意に出会った物言わぬ少女に恋した青年

(どっちも2度目以降の恋なんだけど)が、

ちゃんとお互いの世界を補完する物語だなと。

 

しかし、ラストの記憶がまったくなくて、

え、これどうやって閉じるの?と思ったら、

あーーーー、そういう!!という衝撃w

いや、あるべきラストでしたよ、かっこいい。

あれは福音だし、ハピエンでしかないよ。

声を自ら手放した元少女は、自らの柩を海に沈めるんだ…

 

そこで思い出したけど、ひょっとすると、

海に沈む黒いドレスの少女(女性)のイメージって、

この映画だったのかもなあと…どうだろ。

ほら、最近、海に沈む少女イメージの話を書いたけど、

その源泉はこれか…?と思ったりとか。え、いま?!

 

ああ、もちろん旦那さんが気の毒でしょうがないな、

というのはある…貴方のせいじゃない。

お見合い写真でひっそり恋をした少女が、

先に出会ったトンビにさらわれちゃったアレ。
でも、そういうのは早い者勝ち、というか、

先に恋に堕ちた方が優先されるんだよーーーー!!

 

なんてね。

いま見たからこそ、これでいい、と思えた作品

なのかもしれないですね。

よく考えなくてもけっこうメンヘラだし、

ストーカーだしDVだし、残酷で美しい物語でした。