そして世界は踊る2

日々の呟きやらなにやら。

追憶

先日からまだ心がざわざわとしていて、

ちっともまとまらないんだけども、

この先まとまるとも思えないので、

現在の生の感覚として書き残しておこうと思う。

 

会社の同期が亡くなったと聞いた。

それこそ会社の掲示板由来の情報で、

死んだという事実以外は何一つわからない。

ただ、彼女は入社当時とても身近な、

ひょっとすると一番近い人だった。というのも、

私の同期は前後の代に比べても人が多くて、

当時、うちの会社の寮(借り上げアパート)に

入居希望した同期のうち三人だけ、

会社近くではなく駅三つ離れた街に割り当てられた。

その三人のうちの一人が私で、もう一人が彼女。

 

なので、一番最初に一緒にご飯を食べたり、

お互いの部屋に遊びに行ったりした人だった。

彼女は学生時代からお付き合いしている人が居て、

ご挨拶もしたけど、その人とそのまま結婚した。

同期の中では一番早かったと思う。

(就職前の既婚除く)

お身内だけのこぢんまりとした式で、

ご家族以外では新郎新婦の友人は二人ずつ、

そのひとりが私だった。

私は友人の結婚式、というか、

結婚式自体初めて出席するもので、

なんだか無駄にキンチョウしていた記憶がある。

 

それから彼女は順調に妊娠して産休へ。

旦那さんが新聞記者さんなのもあって、

数年ごとに転勤があり、そのあと関西へ、

うちの会社の大阪支部に異動した。

その頃、私も甲子園巡礼のときや、

大阪出張の帰りに一緒にご飯とかお茶をした。

たぶんそれがリアルに逢った最後。

 

その後、また旦那さんの転勤で引っ越して、

コロナ前にまた大阪に戻って会社にも復帰、

という話を聞いた&年賀状で知った。

じゃあ会社のメールで連絡できるね、

なんて友人達と話をしたままだった。

 

SNSをやるタイプでもないし、

一旦退社後はメールのやり取りをすることもなく、

年賀状だけのやり取りになってて、

今となっては悔やまれてならない。

病気なのか事故なのか自死なのか…

状況が分からないのでなんとも言えないけど、

分かったところで悔いだけが残るのだ。

 

まるで底の抜けた柄杓で海の水を掬うみたいに。