野球がお休みなんでね、積み残しを!
いちおう字書きの端くれなんでね、
日本語表現というか、描写というかについて少し。
ちょっと前にTLを過ってて「ああ!」と思ったやつ。
小説うまいんちゅ、難しい言葉知ってるというより動詞使いうまいんちゅだもんな キャラが悲しい時に「悵然とした」とか書くんじゃなくて「彼はAの死の知らせを受け、ぐるぐると部屋の中を歩き回った。煙草が吸いたくてライターを探したが、あるわけがなかった。─Aにくれてやったのだから」とかやる
— 乃木🌈 (@nogipus) 2024年3月26日
あー、分かるー、これは上手いやつーーー!と。
「悲しい」を使わずに喪失感を表す、とかさ。
これを描写という、という感じしますよね。
使いすぎるとくどいし分かりづらいけど、
ここぞというときにあると「あー!」ってなる。
でも、自分で書くときもそういうのやってる…
はずなんだけど、意図してやってるわけではないので、
そういう技術があるわけじゃないんだよな…
たぶん…ほんと考えて書いてないな…
でも一方で、これって表裏一体というか、
読む側に想像することや準備を要求してるんですよね。
で、これ。
動詞というか動作と情景に心情描写を委ねるのが小説うまいんちゅだと思っているのだけど、同時にこれは読者への多大な信頼がないとできないとも思う 単に「悲しい」と書くほうがよほど楽だし伝わりやすい気もするが、最悪読み飛ばされても構わないという割り切りもたぶん必要
— 乃木🌈 (@nogipus) 2024年3月26日
そうなんですよねー。
会話だけ拾って読んでる、とか聞いたことあって、
マジで!?イヤちょっと待って!?と思うけど、
あるんだよねえ、そういうことはさあ…
だから読み飛ばされても物語は追えるカタチでは書く。
で、そこで問題になるのが、最近TLで話題になった
誤訳、違うな、誤解というか、すれ違い。
琴線に触れると逆鱗に触れるを混同してる人が多い、
という話題に「うっっそお」と思った方で。
個人的には、
琴線に触れるは「それだよそれ!尊い!」な感じで、
癪に触るは舌打ちする感じで、
逆鱗に触れるは「てめえそこに正座しろ!!」
な感じで使っているけど、そこが違ってると
そりゃ…伝わらないよね…ええええ…_(:3」∠)_
更には、
琴線に触れる、と使った際に「それ、性的な意味なのであまり使わない方がいいよ」と注意されて驚いたことがある。何と間違って覚えてるんだ……
— はちべー (@Ukkarihachibe) 2024年3月22日
こんなところまで想定しないといけないなら、
もう何も書けないんじゃ?ってなっちゃうよね。
まあ、そんなの辞書引かない方が悪い、
とは言えないんだよ、小説って言うのは
まず読んでもらうまでのハードルが高いんだ!
読んでもらった上で伝わらないと、なんだよ!
ただ、また「小説」というか物語となると、
語彙や文章力とはちょっと違う要素もあって、
文章うまいんちゅとお話うまいんちゅはちょっと違って、お話うまいんちゅは文章とマジで関係なくてどっちかというとジェットコースターのコースを上手く設計できるかどうかみたいな話 じわじわ上げ↑ちょっと下げ↓一回転↓↑してクライマックス前にドンと上げて落として最後にドン!!みたいな…
— 乃木🌈 (@nogipus) 2024年3月27日
これ!!!!!
そうなんですよ、文章上手いとか美文が書けるのと、
お話が上手いのはたぶんちょっと違って。
キャラ重視とストーリィ重視の違いに近くて、
描写で読ませるか、設計で読ませるか、というか。
私は心理描写をほとんどしないので
(苦手、というか、実はよく解らない、というか)
動作や、情景、背景を描いてる部分が多い。
おそらく、二次作品でも「っぽくない」と言われるのは
そのあたりに原因があるかもなーとは思ってて。
あ、いちおうね!気にしてはいるんです!!
あんまり読まれないから(笑)
そしたら、そもそも生息域が違うというか、
私、生えてる場所が違った…みたいになってて、
そうだよな…とかさ…まあ…知ってた…
私が書いてる小説は根本的にBLじゃなかった、
と去年気付いたのと同じ流れだな…
繊細な心の動きとか関係性の変化を描くとかではなく、
起こったことをそのまま描いてるに近い。
あと、そもそも婚姻制度に興味がないので、
なんかね、ゴールが違っちゃってる、知ってた。
と、いう話でした。
なんだ、読まれない理由ははっきりしている…
そして私が宗旨替えをしないかぎり変わらないので、
まあしょうがないよねー。
自分のために書いてて、誰かに刺さったら御の字だ。
とりあえず原稿やろうね、じぶん。