そして世界は踊る2

日々の呟きやらなにやら。

その憎悪は何処から来てどこへ行くのか

ちょっと先日呟いたんですが、

記録のためにもまとめておこうかと思って。

 

今週はじめ、某人気少年漫画が無事に完結、

というニュースに関連して、

その作者さんが女性だということで、

漫画作品を叩くツイートが蔓延という話が。

 

そのまとめツイートをちらっと見たんですが、

まあそれはそれは酷かった。

びっくりするくらい差別的で侮蔑的というか、

よくもまあこんな恥ずかしいことが書けるものだと。

しかしそこで素朴な疑問、

このミソジニーって何由来なんだろう?と。

 

潜在的に、女性を憎む男性や男性を憎む女性がいる、

というのは、まあある程度解るんだけど、

それを露悪的というかなんというか、

何故わざわざ自分が差別主義者だと吹聴する?

そもそも、あの差別主義者達は、

作者を貶めるために作品を罵っているように見える。

ほんとに読んだことあるんか??とも思う。

 

しかも作品と作者を同一視して、個々の評価はせず、

作品がダメな理由が「女くさいから」で、

それの何が悪いのかははっきりとは示されない。

女性性憎悪としか言い様がないんだよね。

 

そこで思ったのが、

逆のパターンで作者が男性だったことが解って、

こうも悪し様に罵られる作品はあるんだろうか…?

と考えてみると、マッチョ礼賛とか、

ラノベのハーレムものを馬鹿にするとかかな?

というのを思いついたんだけど。

 

でも、「作者が女の少年漫画は面白くない」

という論法とは違いそうな気がするんだよね。

この場合は、作者が男の少女漫画は面白くない、

じゃなくて、キモイ=作者になっちゃうかんじ?

でもそれだと、そもそも最初から読まれないから、

面白いもないもないか、そっちの方が辛いか。

 

まあ、作品を鑑賞するにあたって、

作者の背景情報が邪魔をする事は確かにあって、

役者さんや歌手の方なんかは顕著だとは思う。

不倫のニュースが出ると視聴率落ちるとか、

そういうのが影響してるよね。

それには私も心当たりがあって、

永遠の0とかもう読めない、残念すぎてwww

 

…という風に、つらつら考えてきたけど、

結局、今回の件で何が厭かって、

作者の性別が女性だというだけで、

作品の「好き嫌い」じゃなくて

「良し悪し」を論じてるのが腹立たしいんだよね。

 

うん、私はもちろん作者さんじゃないし、

関係者でもないし、作品読んでもいないけど

(アニメ化作品をちらっと見ただけ)

それでもあのツイート群見て、殺意が湧いたね。

批評は大事だし、自由にすべきだし、

それこそ作品にジェンダーが関わってくるのは

当たり前だし、興味深いと思うんだ。

でもそういうレベルの話じゃないんだよね、これ。

作品の内容自体がちゃんと議論されないのが

まっっっったく納得いかないんだよ…!!

 

いったい何があってあんなこと言えるんだろうなあ。

そして、自分が差別主義者だと、

ああも堂々と公言して憚らない精神構造を疑う。